名刺について

『名刺』という言葉の語源について

仕事上で欠かせないものの1つとして名刺があります。しかし、この言葉の物の意味を知っている方はどの程度いらっしゃるのでしょうか。『名前を記した紙』という意味であれば『名紙』の方が良いと思えますが、何故か『刺』という言葉が使用されています。名刺の語源は、古代の中国にまで遡ります。当時から名前を記入した札を作る習慣があり、その時は紙は貴重品だったため、代わりに竹を削った物を使用していました。その竹を削った物を、『刺』と呼んでいたそうです。そこから転じ、日本でも『名刺』という単語が使われています。日本では竹は使われず、和紙に墨を用いた物を使っています。現在の物に近い、印刷された物が使用される事になったのは、開国されて西洋文化が入った後となります。普段、ビジネスの上で何気なく使っている名刺ですが、そのたった2文字の中にも、このような歴史が存在します。もし、商談の際などに話題に困ったしまったら、気分転換を兼ねて、こんな話をしてみるのはいかがでしょうか。